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レアル過去最安値更新!日本株アルファカルテットはどうなるの

日本株アルファカルテット

先日から新興国通貨が下落していますがブラジル・レアルが過去最安値を更新したそうです。

アメリカの利上観測、ブラジル経済の悪化、国債の格下げなどいろいろな要因がありそうです。

ブラジル・レアルといえば人気のアクティブファンド「日本株アルファカルテット」が連想され、興味本位で状況を確認してみました。

ちょっと前からどんなファンドか気になっていましたが、どのようなファンドでしょう。

日本株アルファカルテット


いろいろ有名な「日本株アルファカルテット」ですがどのような特色があるのか目論見書から確認してみました。

ファンドの特色ですが、


  1. 国内株式の魅力的な銘柄への投資
  2. 高金利い通貨への為替取引
  3. 株式および通貨へのカバードコール戦略
  4. 原則毎月分配を目指す

と4つあり、他のアクティブファンドでも良く見られる国内株式への投資と毎月分配に加え、高金利通貨への取引とカバードコール戦略を行うというのが特徴になるのでしょうか。

信託報酬は1.902%信託財産留保額は0.3%と高めの運用コストです。

やることが増えれば運用コストが上がるのは仕方ないところでしょう。

でもやっぱ運用コストが高いな。


高金利通貨戦略について


高金利通貨への取引ですが円売りレアル買いを行うようです。

円もレアルもドルに対して安くなっているんですがレアルについては対円で見てもかなり下がってきています。

これでは金利差による収益があるとは言え為替差損が大きくなっていそうです。

カバードコール戦略について


もう一つの特色がカバードコール戦略で本ファンドではオプション取引も利用しているようです。

簡単に言うと保有資産に対する買う権利(コールオプション)を売却し権利料(プレミアム収入)の獲得を狙う戦略でしょうか。

目論見書を見ると株式についてはTOPIX(東証株価指数)のコールオプション、通貨はブラジル・レアルのコールオプションを売却して権利料(プレミアム)の確保を目指しているようです。

保有資産の価格変動が少ない場合などは権利料(プレミアム)が収益として期待できそうですが、ある期間にどの程度価格が変動するのか見通しを行い運用を行う必要があるため難易度の高い投資戦略と言えそうです。

複雑な投資リスク


株価変動に伴うリスクなど一般的なファンドの投資リスクに加え高金利通貨戦略とカバードコール戦略に伴うリスクが加わるため投資リスクの判断がとても難しいファンドになっています。

少なくともわたしのような初心者には内容を理解して購入するというのは当分難しいだろうなあという印象です。

加えて信託期間が平成31年4月4日までの期間に限定されており長期投資には向かないため、短期でリスクを取ってハイリターンを目指すという方法が一番向いているんでしょうかね。

繰上償還の条件も目論見書に記載されているためこちらも時々状況を確認していくといいかもしれません。

わたしは見ているだけになりそうですが、当面簡易にチェックしてみたいと思います。


思った通り運用方法が難解なファンドです。

運用方針もリスクも目論見書に記載しているのですがコレを十分理解するのはなかなか難しいだろうなあ、、、今回調べてみていろいろ勉強になりました。

「日本株アルファカルテット」が人気化しているのはやはり分配金の多さなんでしょうかね。

月々一定額の分配が必要だったら定期売却サービスを利用すればいいのになと思いますが。