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円安の中為替ヘッジの影響はどれくらい?内外7資産バランスの運用状況について


野村インデックスファンドシリーズの運用報告書が更新されたようです。

野村インデックスファンドシリーズといえば為替ヘッジ型のバランスファンド「内外7資産バランス・為替ヘッジ型」があるのですが、円安トレンドが続く中でどのような運用状況となっているか確認してみました。

ファンドの概要


国内外の7資産に投資を行うバランスファンドで以下のような資産配分のバランスファンドですね。

国内株式  :1/6
国内債券  :1/9
国内リート :1/6
先進国株式 :1/6
先進国債券 :1/9
先進国リート:1/6
新興国債券 :1/9

新興国株式とリートが投資対象ではないことと、海外資産(先進国・新興国)への投資は為替ヘッジを行うことが特徴でしょうか。

資産別に見ると、株式・リートに約16.7%づつ、債券に約11.1%づつの配分となっています。

有名なインデックスバランスファンドで為替ヘッジを行うのは、「内外7資産バランス型」と「eMAXIS 債券バランス(2資産均等型)」くらいでしょうか?

意外と為替ヘッジ型のバランスファンドは少ないですね。

コスト面では、

購入時手数料 :なし
信託財産留保額:0.2%
信託報酬   :0.50%(税抜)

となっており、第2期(2014/9/9~2015/09/07)の実質コストを運用報告書から確認すると、

72÷(65÷0.50%)=0.55%

くらいのようです。


為替ヘッジによる影響の程度


ファンドの特徴でありウリは為替ヘッジの有無なんだろうという事で最近の円安傾向の中、為替ヘッジをした場合としなかった場合でどれくらい違っていたのだろうと簡単に確認してみました。



H無(青線) :同じ資産配分で為替ヘッジなし・月次リバランス
H無(赤線) :同じ資産配分で為替ヘッジあり・月次リバランス
7資産(黄線):7資産バランス

になります。

どうも赤線と黄線に少し差がでちゃってますが、リバランス頻度による差か計算時の誤差でしょうかね。計算誤りかもしれませんが。

1年半くらいの期間で見ても結構差があるようで、為替リスクを回避したい向きには良いバランスファンドかもしれません。



為替の変動を予測することは困難だと思いますが、ある程度の見通しを意識してヘッジ有無を選択してみても良いかもしれません。

私なんかドル円が110円程度の頃から少し円安が進んでいるんじゃないかなあと思っていますが現在120円を超えてきており見通しがサッパリな感じです。

予測が難しいから為替ヘッジ型でリスクを低減させるのも良さそうなので本ファンドの資産配分に問題がなければ良いバランスファンドじゃないかなと思います。

債券資産でヘッジ効果を見てみました