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リスク値の計算方法を学びそして思う


アセット比率やポートフォリオを構築する際にリスク値が重要と言われたりしますが一体どうやって算出しているのでしょうか。

知らなくてもいいような気もしますが知っておいて損はないだろうということでリスク値の計算方法について少し調べてみました。

リスク値とは


投資信託などではリスク値は収益率(月次)の標準偏差を年率換算した値を指すことが多いようです。

標準偏差は平均値からのバラツキの程度を表す数値のため、期待リターンからの変動率を意味すると考えてよさそうです。

で、どうやって計算するかですがちょっと調べた所、時系列データの変動率を確認し、それらのデータ郡の標準偏差を求めて月次や週次データの場合は年率換算すれば良いようですね。

標準偏差はexcelの場合だとSTDEV関数を使うと確認できるので時系列のデータがあればとりあえず算出できそうです。

年率換算については「教えて!Goo」で参考になりそな回答がありましたのでご参考にどうぞ。

ちょっと試しに「SMT TOPIXインデックス・オープン」の時系列データを参考に過去3年の月末データを元にリスク値を確認したところ約16.52%でした。

私も良く利用している「myindex」ではリスク値が17.9%となっており、期間が長くなるにつれこの値に近くなっていくのでしょうかね。

対象とする期間が大事そうですが、算出自体は意外と簡単にできそうです。

せっかくなので色々確認


算出方法が分かったので、ちょっといくつかのパターンでリスク値を調べてみます。

対象として「SMT TOPIXインデックス・オープン」の時系列データを使用し、2012年12月から2年間の月次データについて6営業日目/12営業日目/月末日のそれぞれを1ヶ月ずらしながら3×12の36パターンでリスク値をみてみました。

それぞれ2年間のデータ数24個(月次データ)相変わらずデータ数は少ないです。

6営業日目12営業日目月末日
2012/12~18.69%26.31%15.43%
2013/01~17.41%25.66%14.57%
2013/02~17.15%25.72%15.09%
2013/03~17.26%25.59%14.64%
2013/04~16.60%24.98%12.40%
2013/05~15.49%23.49%12.26%
2013/06~13.86%20.44%12.58%
2013/07~14.35%19.14%12.50%
2013/08~14.47%18.36%13.82%
2013/09~19.28%20.67%14.21%
2013/10~19.43%20.68%15.69%
2013/11~19.85%20.96%15.40%

対象期間にそこまで差がなくてもけっこう幅があるのかな、最小が12.26%、最大が26.31%となっています。

パッと見は月末日だとリスク値が小さく、12営業日目だとリスク値が大きいように見えますね。

正直これだけ幅があると計算誤りを疑うのですが間違ってなさそうだし…算出方法に間違いがある可能性もありそうなのでご参考という事で…


こういった数値は対象とする期間やデータの切り取り方で見え方が随分変わってくるので、活用する場合はある程度幅があるものとして考えた方が良いと思っています。

全く気にしないのもアレですが固執しすぎるのもアレなので多少は幅と余裕を持たせて考えるのがいいんじゃないでしょうかね。

余談ですが算出した36パターンのリスク値の平均を取ると17.9%となり「myindex」の数値と一致しました。

たまたま偶然一致したとはいえ何か不思議なモノを感じた次第であります。