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ビッグデータファンドは世界同時株安を回避できたのだろうか

ビッグデータファンドの確認

「MASAMITSUデータセクション・ビッグデータ・ファンド」が8月28日から運用開始するようです。

日本発のビッグデータファンドということでいったいどのようなファンドなのか目論見書を見てみました。

ファンドの概要


目論見書を見てみると

「ビッグデータ分析システム」による様々なビッグデータの統合的な分析を通じて、近未来の株価
変動を予測し、その結果に基づいて買建て・売建ての最適な組み合わせのポートフォリオを構築します。

とありビックデータを活用してポートフォリオを構築するということがファンドの特色として記載されています。

信託期間が10年間であることと運用コストが比較的高い(信託報酬年1.85%+実績報酬)ことが気になりますがこれは新しいタイプのファンドのようですね。

ビッグデータってなに


ビッグデータの明確な定義はむつかしいですがビッグデータファンドでは「各種経済データ(数値データ)やソーシャルデータ(非数値データ)を含む世の中の種々多様なデータ」と定義しています。

従来の各種経済データ(数値データ)に加えてTwitterやSNSなどのデータも解析の対象として銘柄選定を行うということのようです。

TwitterやSNSなどのソーシャルデータは商品開発やマーケティングなどでは活用されていますがついに投資信託にも活用されるようになるんですね。

最近では世界同時株安時のツイートの拡散状況が話題になっていましたが流行やトレンドを知るうえでソーシャルデータは無視できない情報源になっているようです。

世界同時株安のツイート拡散


ビッグデータファンドの設定が少し早かったら


もしもう少し前にビッグデータファンドが設定されていたら今回の世界同時株安の中、どのような運用結果だったんだろうかなと考えてしまいます。

多種多様な情報の中から株安のキッカケを検知することができたのかどうか、ビッグデータは投資に活用することができるのか評価できる良い機会だっただので少し残念に思います。

まあ当分は乱高下するだろうからビッグデータがうまく活用できるのかどうかファンドの運用状況とともに見てみたいと思います。


もう一つ興味がある点として「MASAMITSU日本株戦略ファンド」というファンドがあり「MASAMITSUデータセクション・ビッグデータ・ファンド」と同じファンドマネージャが運用しているようです。

大きな違いは「ビッグデータを活用」することと投資戦略(ロングショート戦略かどうか)だけのようですのでそのあたり運用結果にどのような違いが出てくるのか見てみたいと思います。

また同じようにビックデータを活用するインパクト株式ファンドも運用状況がどうなるか見ものです。

信託期間と運用コストからも長期投資には向かない気もしますが楽しみなファンドですね。

日本株戦略ファンドと比べてみると