いくつかの投資信託には「為替ヘッジ型」がという為替変動の影響を回避するモノがあるようです。
とはいっても本当にヘッジ効果があるのかいまいちわからなかったのでヘッジ有りのファンドとヘッジ無しのファンドを比較する形でどの程度の効果があるのかちょっと確認してもみました。
為替ヘッジとは
国外の資産へ投資するときに「為替予約」などを行い資産を購入するときと売却するときの為替レートを一定にし為替リスクを回避することです。
たとえば現在の為替相場の水準である1ドル=124円で海外資産を購入した場合、長期運用を行った結果として、海外資産を売却する際の為替レートが現在の為替水準より円高となっているか円安となっているかを予測することは困難です。
海外資産を購入したときよりも為替レートが円安にすすんだ場合は為替差益となるのでまあ良いのですが、円高にすすんだ場合は為替差損が発生するのでこちらはできれば避けたいものです。
そのため海外資産への投資を行う際、購入時と売却時の為替レートを一定にするしくみを利用し為替レートによるリスクを避ける方法として為替ヘッジが使われることがあります。
為替ヘッジありとなしで比較してみた
なにかしらのしくみを使って為替ヘッジを行うことから為替ヘッジの方が運用コストがかかりそうなものですが、その辺も含めて為替ありとなしのパターンでファンド運用状況がどんな感じなのか比較することにしてみました。
比較対象はFunds-i外国株式とFunds-i外国株式・為替ヘッジ型で、為替ヘッジ型が設定された2013/05/07以降のデータをつかっています。
ほんとは2007/06頃の1ドル=120台から70円台になって120円に戻る期間で比較したかったのですが適当なファンドをみつけられないのでしかたなしです。
2013/05以降だと金利差もあまりないんだけどな。
比較結果はこうなった
まずはじめに2013/05/07を起点として現在までの変動をグラフにしました。
ヘッジなしは設定日が異なるため同日を10000とし設定日以降は換算したデータになります。
まず、投資対象は同じですのでグラフの乖離している部分が為替ヘッジ有無の差と考えられます。
そこで乖離している部分を抜きだしたのが次のグラフになります。
なんかどこかで見たような形になっているな・・・。
で最後に同時期のドル円の変動を合わせてみました。
うん、だいたい同じ(適当)。
ちなみに相関係数は0.991とほぼ同じ動きと考えても良いかと思います。
比較した期間ずっと円安に進んでいるため為替ヘッジのありがたみが見えない結果になっていますが、為替レートの変動を回避するという意味では所定の効果が得られているように感じました。
これから投資先の国との金利差が広がった場合に運用コストがどうなるのかは気になりますが、為替レートの水準を気にせず海外資産への投資を行う事が出来るというのは魅力的かもしれません。
為替リスクをどう扱うか次第ですが状況に応じて選択して見るのも良いかもしれませんね。