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eMAXISバランス(8資産均等型)でリバランス効果を考えてみる

8資産均等型でリバランス効果を考える

eMAXISバランス(8資産均等型)は自分もインデックス投資をはじめた初期に購入しており思い入れのあるファンドです。

その時は「なんか8資産に分散しているし自動的にリバランスするし資産運用コストは安いしでなんとなく良さそう」と思い購入しましたが、実際のところどれくらいリバランス効果がでているのかあまり考えたこともなかったのでちょっと考えてみたいと思います。

リバランスについて

長期にわたり資産運用を行う中で価格変動によりくずれた資産配分の比率を見直しリスクをコントロールすることをリバランスといいます。

一般的には目標とする比率から乖離した場合1年・3年など一定の期間でリラバンスを行うことでリスクのコントロールに加えてリターンの向上が期待できるといわれています。

リバランスの方法は大きく2つあり、目標とする資産配分の比率に対し比率を上回っている資産を売却・比率を下回っている資産を購入し比率を見直す方法追加資金で資産配分の比率を見直す方法があります。

前者の場合は必要の都度リバランスを行うことができますが、売却と購入時にコストが発生するため頻繁に実施するとコスト負けしてしまいます。

後者の場合はリバランス時に追加する資金が大きくなる場合もありますが、リバランスにかかるコストを抑えられるため積立投資などで段階的に実施するこでリバランスの効果を得ることができます。

リバランスを行わないとどうなるのか

リバランスを行わないとどのようなことが起こるのかeMAXISバランス(8資産均等型)で確認してみたいと思います。

eMAXISバランス(8資産均等型)は国内株式・債券・REIT、先進国・株式・債券・REIT、新興国株式・債券の8資産がそれぞれ12.5%の比率となるように運用を行っている人気のバランス型ファンドで、設定日の2011/10/31から2015/08/03までの各資産の価格推移は以下のようになります。
(8資産均等型の設定日を基準に各マザーファンドの基準価格を変換)

8資産の指数推移

このときもし2011/10/31に8資産を均等に購入しリバランスをしなかった場合、約3年半の資産運用期間中の価格変動により各資産の比率は以下のようになります。

バランスが崩れた8資産

ちょっと8資産が均等ではなくなっていますね

均等でなくなったらどうなるのか

資産配分の比率が変わるということは想定リスク・リターンが変わってしまうということになります。

どれくらい変わるのか「8資産均等の場合」、「リバランスをしなかった場合」のそれぞれのリスク・リターンについて「myINDEX」で確認してみました。

8資産リバランス有無

ん、それほど変わっていないな・・・でも約1%も違ってくると見るべきでしょうかね?

8資産均等型の場合は、幅広く分散投資を行っているおかげか思ったほどの変化はありませんでした。

収まりがつかなかったので極端な例として国内株式:国内債券=1:1の比率にて同じ条件で実施したところ以下のようになりました。

国内株・債券リバランス有無

こちらの場合だと平均リターンはほぼ同じなのに、リスクが3%近くもあがっています!

このような状況は避けていきたいところですね。


実際は運用コストや売却コストなどが発生するためこんな単純な話でもないのですが、気がつかない間に許容リスクを超えているということがないように注意していきたいところです。

ということで、

・定期的に資産配分比率を確認し許容リスクを超えないようにしよう
・できるだけ追加資金でリバランスしよう
・特定資産の変動が全体に大きな影響を与えないよう分散投資しよう

という方向で資産運用をやっていきたいと思います。

ちなみに8資産均等はどうも日次でリバランスしているようです。