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ETF(JDR形式)の分配金にかかる税金が軽減されるらしい件

JDR形式のETFについて

SBI証券で「分配金米国源泉税軽減税率適用サービス」が始まりました。

サービスの内容ですが米国で課税される源泉税(30%)について同意書を提出することで日米租税条約上の軽減税率(10%)を適用することが可能となるようです。

分配金にかかる米国課税が30%から10%になることでサービス対象ETFの分配利回りが少し魅力的になるかもしれない、ということで対象となるJDR形式のETFと直近1年の分配利回りを整理しておきます。

サービス対象のETF(JDR形式)


サービスの対象については米国籍の外国ETFを信託財産とするJDR形式のETFで以下が対象のようです。

コード名称信託報酬分配金利回り
1581i シェアーズ先進国株ETF(MSCIコクサイ)0.25%1.64%
1582i シェアーズエマ株ETF(MSCI エマIMI)0.18%1.64%
1583iシェアーズフロンティア株ETF(MSCI F100)0.79%10.83%
1587iシェアーズ米国超大型株ETF(S&P100)0.20%1.26%
1588iシェアーズ米国小型株ETF(ラッセル2000)0.24%0.85%
1589iシェアーズ米国高配当株ETF(MS配当F)0.12%2.29%
1590iシェアーズ米国不動産株ETF(ダウ米不動産)0.46%1.81%

[1583]iシェアーズフロンティア株ETF(MSCI F100)の分配金利回り(直近1年)は最初見間違いかと思いましたが間違いではないようです。

[1583]はエマージング・マーケットよりさらに発展途上国への投資となるためリスクは大きいと思いますが分配金利回りは飛び抜けて高くなっています。

ハイリスクですが興味のある方は日本取引所グループのパンフレット(PDF)なども見てみると良いかもしれません。

また以前に国内ETFを確認したときに気になっていた[1589]iシェアーズ米国高配当株ETF(MS配当F)も分配金の課税が軽減されることのメリットが大きいため魅力的な投資対象となりそうです。


JDR形式のETFに限らず国内ETFはまだまだ出来高が少ないものが多いため、今後こういったサービスの向上に伴い参加者が増えていくといいですね。

なんだかんだいっても海外ETFに投資するのは面倒そうなので、これから国内ETFが充実していくのを期待したいと思います。

ちなみに同様のサービスですがSBI証券以外でも主要なネット証券で開始し始めているようです。