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原油や貴金属、家畜などへ「eMAXISプラス・コモディティインデックス」で分散投資?

純金や原油などを含むコモディティ価格は全体的に下落が続いているようですが、個別の商品を見ると歴史的にも価格が低い状況となってきつつあります。

となるとコモディティ商品価格も下げ止まりが近いのかなということで「eMAXISプラス・コモディティインデックス」について状況を確認しておきたいと思います。

eMAXISプラス・コモディティインデックス


目論見書をみてみますと「ブルームバーク商品指数トータルリターン(円換算ベース)」をベンチマークとするインデックスファンドのようですね。

指数自体聞き慣れない感じですが「農業」「エネルギー」「工業用金属」「貴金属」「家畜」などの商品を投資対象とした指数のようです。

それぞれの商品の比率は以下のようになっていました。
(2015年12月29日時点のデータ)

なお「農業」などではさらに小麦・トウモロコシ・大豆など細かな分類があるように、各セクターは更に細分化されていますがマンスリーレポートでそれぞれの比率が記載されていますので興味がある方は確認してみると良さそうです。

個人的にはそこまで細かく気にしなくても良いのかなと思います。

ちなみにコスト面では、

購入時手数料 :なし
信託財産留保額:なし
信託報酬   :0.88%(税抜)
信託期間   :無制限

となっているようです。

信託報酬は低いという訳ではないですが、コモディティファンドの中では低い水準のようですね。

コモディティ価格はそろそろ下げ止まり?


「eMAXISプラス・コモディティインデックス」は2015年6月頃から運用を開始したようですが、運用開始からの約半年間、下のグラフのイメージでずっと下げ続けてきました。


コモディティ商品の特徴なんでしょうが商品価格が需給によって決まるため、どこかでバランスが取れる筈でいくつかの商品についてはそろそろバランスが取れる水準になってきているのではとも感じます。

ただ純資産総額が低いのは少し気になる所で、もう少し純資産総額が増えないと少し心配かなと言う気もします。

ちなみに設定来からの週次データを元にしたリスク値(変動幅)は18%前後のようで、やはりコモディティはリスクが高めですかね。


基本的、需要と供給により価格が上下するので投機的に価格が乱高下する事もあるようです。

またコモディティ商品自体は収益や配当などを生み出さないため需給を含め購入タイミングにパフォーマンスが左右されるため、見通しに自信でもない限りはリスク資産に対し低い比率での保有に留めた方が良いと思います。

個人的には国内ETFで純金などの「貴金属」と「原油」を少しだけ保有しているので、ここから更に「農業」「家畜」まで増やす必要もないかなと思っていますが、株式や債券と相関が低いコモディティ商品は低い比率で保有しても良いんじゃないかなと思います。

国内ETFだと出来高も少ないので、投資信託の方がどちらかといえば安心かもしれません。

いずれにせよあまり長期保有には向かないのかもしれないな、という気もします。