SBIネット証券会社のサイトを見ていると「次世代型バランスファンド」という形で「GARSファンド」というファンドの紹介記事がありました。
初めて見るファンドですが「三井住友トラスト・アセットマネジメント社」が委託会社となっているファンドのようですね。
とりあえずどの辺が次世代型なのか少し確認してみました。
ファンドの概要
次世代とはいえバランスファンドらしく、とりあえず目論見書を確認してみます。
ファンドの目的・特色については2点書かれておりそれぞれ引用しますと、
多様な投資アイデアを活用して、幅広く分散投資を行うことで、収益機会を追求しつつ、ポートフォリオのリスクの低減を図ります。
が1点目、
ポートフォリオの見直しを行いながら、様々な市場環境において収益機会を追求します。
が2点目と、ザックリとは「色々な方法を活用して分散投資を行います」という事なんでしょうかね?
「色々な方法」については参考情報として「20~30種類の個別戦略を組み合わせ、徹底した分散を図ります」と書かれています。
が、やはりこの手のファンドは凄そうには感じるのですが良く分からないというのが正直な所です。
コスト面では、
購入時手数料 :1.512%(※)
信託財産留保額:なし
信託報酬 :1.55%(税抜)
信託期間 :無制限
となっているようで、コストは高めですね。
(※)SBIネット証券会社の場合
「次世代バランス型」という事でちょっと気になってた資産配分などは目論見書には特に書かれていないようです。
実際の所、どんな資産配分なんだろうか。
次世代とはどういう事なのか
どこかに資産配分がのってないかなと思い、運用レポートを確認してみました。
そうした所、「運用戦略別リスク配分」という情報が記載されていたのですがこの配分が「次世代バランス型」という事なのかもしれません。
というか他にこれといった情報がありません。
ちなみに2015年12月時点の「運用戦略別リスク配分」としては、
ディレクショナル戦略 :47.04%
レラティブバリュー戦略:28.23%
市場リターン戦略 :21.23%
銘柄選択戦略 : 3.26%
となっていました。
なるほど、これは良く分からない。
ちなみに「GARSファンド」が設定されてからの期間についてTOPIXとグラフイメージで比較してみたところ、以下のような感じになりました。
たしかにリスク(変動幅)は低いのですが、運用コストを考えるとどうなんでしょうかね。
下落局面には強いようなので、下落時にどのような運用状況となるのか機会があれば確認してみたいと思います。
いまいちラップ型ファンドとのすみ分けが自分の中では出来ませんでしたが、複数の投資戦略を元にした分散投資という点を「次世代型」としているのかもしれませんね。
コスト的にどうなんだろうとも思いますが人気が出るのかどうかも楽しみです。
ちなみにGARSは「Global Absolute Return Strategies」の略?
カタカナだと「ガース」なのか「ガースー」なのかどっちなんだろうか。
まあどちらでもいいか。