マイナス金利政策導入後、東証リート指数が少し上昇したようです。
国内リート資産についてもある程度の割合は保有していきたいと思っているのですが、利回り水準はもとよりそのバランスがちょっと気になるのですよね。
もうちょっとバランスが良いといいのにといつも思ってしまいます。
東証リート指数の用途別バランス
東証リート指数はTOPIX同様に「時価総額加重平均」により算出される指数ですので時価総額の大きい上場Jリート銘柄の影響を受けやすい指数になります。
また全銘柄の用途別比率は2015年頭頃のデータを見ると以下のような感じとなっているようです。
「時価総額の大きくオフィスや商業施設を扱う上場Jリート銘柄」の影響をとても受けやすい指数になるんでしょうね。
また「オフィス」や「商業施設」は景気動向に左右されやすいため東証リート指数は、上場Jリート全銘柄を対象としているとはいえ特定の銘柄の影響をとても受けやすい指数なのかもしれません。
東証リート指数の地域別バランス
ついでに同時期の地域別の比率も確認してみます。
需給バランスから仕方ないんでしょうけど殆ど関東地方に集中しているようですね。
投資用の不動産と考えるとここまで関東に集中させるのは正直どうなのかなと思います。
個人的にはヘルスケアやホテルリゾートの比率がもう少し増え、地方都市にも分散されてバランスが良くなればいいのになと思ったりします。
分配金利回りが高く魅力的ではあるのですが東証リート指数の構成は少し偏りが大きいようにいつも思います。
でも個別にリートを購入してバランスを整えるというのは最低単位でも価格も高いし面倒なのでそこまでする気にはならないのです。
たとえばヘルスケア用途の不動産を増やすとして日本ヘルスケア投資法人[3308]を個別購入した場合、1株あたり約20万円と、ETFの「少額」からというメリットが損なわれてしまうのですよね。
投資目的での不動産はできるだけ所在地や用途を分けて保有するべきだと思うのですが、所在値や用途などで等金額とするリート指数とか設定されるといいな、と思ったりしました。