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利益確定は税金が発生するため長期投資には向かないようですが


長期投資の基本的な考え方は複数の資産へ分散投資を行い、世界成長と複利の効果を期待して資産運用するということなんだと思います。

そのため課税は出来るだけ避ける事が良いとされ、出来るだけ資産の売却をしない方が良いとされているようです。

課税は確実にパフォーマンスの低下に繋がるため可能な限り避けるというのは理解できるのですが利益確定をし税金を払うとどれくらパフォーマンスが低下するのでしょうか。

手数料や細かい事は置いときながら、ボンヤリちょっと考えてみます。

課税コストは大きい


実際に課税コストはどんな感じなのかという話ですが、株式や投資信託については現在、復興特別所得税を含め譲渡益に対して20.315%の税金が発生するようです。

100万円が運用で110万円になり全て売却すると約2万円程度税金がかかるということですね、これは結構大きいです。

ちょっと分かり難いですが、同様に運用で120万、130万・・・となった場合をイメージ図にしてみると以下のような感じになるようです。



横軸が元本に対するパフォーマンスで、縦軸が課税によるコストイメージです。

運用により元本が2倍になった時に売却し税金を支払うと、売却しなかった場合にくらべ資産が約90%くらいになるようです。

同様に元本が4倍になった場合に売却すると、売却しなかった場合にくらべ約85%程度と、運用によるパフォーマンスが上がれば上がる程、ゆるやかに80%に近づいていくことになるようです。

なるほど、資産売却による課税コストは大きいようです。

実際の株価で考えてみると


流石に4倍ってのは現実的ではない気がしますので2倍くらいで考えてみます。

日経平均株価で考えると株価指数が10,000の時に1万円分購入したとして、その後株価指数が20,000になると元本が2倍ということなんでしょう。

これは2倍でもあまり現実的でないかもしれませんが、この時に売却しなければ20,000円の株式資産、全て売却すると18,000円の現金資産となり確かにこの差は大きいです。

とはいえリスク(変動幅)が20%も満たない株式資産が200%も上昇した後に、10%も下落しないというのは考えにくいような気もするのですよね。

株価は結構変動幅があるので、リスク(変動幅)と比べてあまりに大きく上昇した時は、多少課税コストを払ったとしても一部利益確定しても良いんじゃないか...とも思いました。

でもあまりオススメ出来ない感じですね。


少し課税コストについての整理を含めボンヤリ考えてみたのですがなんだか良く分からない感じになりました。

資産売却に伴う課税コストは確実にマイナスに働くので可能な限り繰り延べするのが良いのだと思います。

一方で現実的な課税コストを考えると意外と株価の変動幅で相殺出来るのかもしれません。

個人的には売却にはあまり抵抗がないのですが、やはり課税コストは避けるべきなんでしょうね。

でも利益確定はそんなに悪い選択ではないような気もするんだよなあ…