何か良さげな投資信託でも設定されていないかと新設ファンド情報を見ていた所、今月末に「テキサス州株式ファンド」なるファンドが設定されるようです。
これはとてもピンポイントなファンドだなあということで興味本位ながらどのようなファンドか確認してみることにしました。
テキサス州株式ファンドの概要
とりあえず目論見書からファンドの特色を見てみた所、
主として外国投資信託受益証券への投資を通じて、実質的に米国の金融商品取引所に上場しているテキサス州において事業を展開する企業の株式、預託証券※、株価に連動する効果を有する有価証券、投資信託証券ならびに不動産投資信託証券等(以下「テキサス州株式」といいます。)に投資することにより、中長期的な値上がり益の獲得を目指すとともに、テキサス州株式のオプション取引ならびに通貨オプション取引の投資成果を享受することを目指して運用を行います。
とありました。
投資対象とする地域がテキサス州ということを除けば、株式資産と通貨オプション取引を行うようなファンドのようですね。
信託報酬は約1.95%(税込)、信託財産留保額は0.3%と運用コストはちょっと高いようです。
コスト面ではだいたい「日本株アルファカルテット」などと同程度でしょうか。
信託期間も平成38年3月25日までの期限付きで、販売会社も運用会社の公式ホームページを見た感じでは安藤証券株式会社のみと、若干マイナーな印象は否めない感じです。
これ、どれくらい売れるんだろうか。
何故「テキサス州」?
個人的な興味としては、なんでテキサス州なのかという一点に尽きる感じです。
その辺の理由ついては交付目論見書に3ページに渡り、
- 良好なビジネス環境
- ICT先端技術
- 拡大が進む先進医療
- 宇宙航空産業
- 多様化が進む高等教育
- トップクラスのインフラ基盤
と6つの理由について記載があります。
一部抜粋すると、テキサス州はカリフォルニア州に次ぐ全米2位の州内総生産で、これはカナダと同規模という事のようです。
これは法人税率が0%というビジネス環境で、企業誘致に積極的だという背景もあるようです。
加えてICTや先進医療という今後産業規模が拡大することが予測される産業による経済成長期待や、立地条件が良く物流インフラ基盤としての経済成長も期待されているようですね。
こうやってみると投資対象としてのテキサス州はとても魅力的なのかもしれません。
テキサス州株式投資の狙いについて目論見書に丁寧に記載されているので興味のあるかたは見てみてはどうでしょうか。
とはいってもちょっとコストが高いかな…
アクティブファンドの目論見書は比較的ザックリした記述が多いのですが、思いの外丁寧に書かれており読み応えがありました。
販売会社との兼ね合いからも購入することは無さそうですが、「テキサス州投資も良さそうだ」と思ってしまうから不思議です。
実際の所、目論見書はそこまで読まれないのかもしれませんがファンドの目的やポイントなどは丁寧に記載されている方が良いなと改めて思いました。
ちなみにテキサスといえば砂漠のイメージがあったのですが、砂漠面積は10%程度のようです。知らなかった。