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2018年10月に向け上場株式の売買単位を100株に統一していくようです


日本取引所グループのサイトを見て知ったのですが2018年10月に向け株式の売買単位はすべて100株へ「売買単位の統一」が進められているようです。

同サイトを見ていると2007年11月から売買単位を100株に統一する取組をしているとのこと。

なんで統一しようとしているんでしょうかね。

なんで100株へ統一するのか


2007年11月に「売買単位の集約に向けた行動計画」というモノがありその中で理由が書かれています。

いくつかポイントがありますが、早い話が「国際競争力の向上」が目的のようです。

例としてアメリカでは100株単位、ヨーロッパでは1株単位と書かれていますが、行動計画が出された2007年時点、日本では8種類もの売買単位があったようで、これは海外投資家から見てとても分かり難いということなんでしょう。

じゃあなんで100株単位なのか、個人的には1株単位が良いようにも思いますがその辺はどうしでなんだろうか、という点には「100株を統一目標とする理由」として以下のような点が上げられていました。

  • 上場会社の多くが100株または1000株を採用
  • 100株へのくくり直しが近年数多く実施されている
  • 100株の銘柄の多くが望ましい投資単位の水準
  • 会社法との兼ね合い

どっちかというと100株の方がメリットが多いだろうという判断なんでしょう。

「望ましい投資単位の水準」って?


「100株を統一目標とする理由」の中に「望ましい投資単位の水準」というキーワードがあるようです。

良く知りませんでしたが東証では個人投資家が投資しやすい環境を整備するために投資単位あたり5万円以上50万円未満という水準を明示しているようで、これを「望ましい投資単位の水準」と指しているようですね。

まあ100株単位に統一される事自体は分かりやすく良い事だと思いますし多くの株式価格が「望ましい投資単位の水準」に近づけばより投資しやすい環境に近づくのかもしれません。

また分かり難いよりは分かり易い方が良いので2018年10月の「売買単位の統一」を気長に待ってましょう。

数ヶ月したら忘れそうですが。


この「望ましい投資単位の水準」が妥当かどうかはかどうかはちょっと分かりませんが、積立などの資産形成の対象としてはちょっと敷居が高いような気がするのですがどうなんでしょうか。

日本株の売買は過半数以上を外国人投資家が占めているようで、国際競争力も大事ですが国内の投資家がもっと参加することを大事にした方が良いのではないかとも感じます。

そう考えた時に投資単位あたり5万円以上50万円未満が本当に「望ましい投資単位の水準」なんだろうかと思ってしまいます。

いろいろ検討した結果の「100株」なんでしょうけど、もう1段お手軽だといいのになと思いました。

まあお手軽なETFが結構あるので問題ないといえばないのですけど。