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「eMAXIS 最適化バランス」の想定リターンはどれくらいなんだろうか


先日登場した「eMAXIS 最適化バランス」ですが資産配分ではなく目標リスク水準に着目したファンドとなっています。

複数資産へ分散投資する目的がリスク低減だとするとリスク水準を目安としたファンドは理に適っているように思いますが、リスク水準は置いといて想定リターンはどれくらいなんだろうと思いちょっと確認してみることにしました。

想定リターンあまり参考にはならないと思っていますが、どんな感じになるのでしょうかね。

想定リターンを確認してみます


「eMAXIS 最適化バランス」の資産配分は定期的に最適化されるようですが2016年1月末時点では以下のようになっているようです。

株式債券不動産
国内先進国新興国国内先進国新興国国内先進国
マイゴールキーパー(6%)10.0%6.0%49.0%30.0%2.0%3.0%
マイディフェンダー(9%)14.0%11.0%4.0%37.0%20.0%4.0%4.0%6.0%
マイミッドフィルダー(12%)18.0%16.0%8.0%25.0%10.0%8.0%6.0%9.0%
マイフォワード(16%)22.0%21.0%12.0%7.0%5.0%12.0%9.0%12.0%
マイストライカー(20%)27.0%27.0%30.0%1.0%1.0%1.0%5.0%8.0%

この資産配分をもとに「Myindex」の資産配分ツールを使って想定リターンを確認してみることとしましょう。

しかしこういったウェブサービスが気軽に利用できるのはホント便利ですね

こんな感じになりました


それぞれにリスク水準の資産配分を元に想定リターンとリスクを確認してみたところ以下のような感じになりました。

算出値
リターンリスク
マイゴールキーパー(6%)4.3%5.8%
マイディフェンダー(9%)5.2%8.3%
マイミッドフィルダー(12%)5.9%11.1%
マイフォワード(16%)6.7%14.6%
マイストライカー(20%)5.9%18.0%

想定リターンはアテにならないと思っていますが、そんなに差がないようにも感じます。

またミッドフィルダーとストライカーは資産配分を見るとかなり違うんですが同じ結果となってしまいました。

一方でリスク値は各ファンドが想定するリスク水準と似通った数値となっているような気がします。

やはり想定リターンはあまり参考にならないのかもしれません。


「eMAXIS 最適化バランス」の各ファンドは長期データを元にリターンを最大化するような比率で運用を行うということで、リスク水準から見ると最適化された資産配分というのもウリとなっています。

とりあえず、結局リターンがどの程度になるのかは長い期間が経過しないと分からないので、どちらかというと信用できるリスク水準を中心に考えるのが良いのだろうと思います。

でも「どの程度の水準が適当なのか」がまた難しい問題なんでしょうね。