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「企業価値ETF(ETF:1480)」や「大和MSCI人材設備(ETF:1479)」が上場するようです

今年の初めころにニュースで見かけた「投資に前向きな企業」を対象としたETFが5/19に2銘柄上場するようです。

似たコンセプトのETFが同時に上場するようですがどんな違いがあるんでしょうかね。

企業価値ETF(ETF:1480)


正式名称は「NEXT FUNDS 野村企業価値分配指数連動型上場投信」ということでNEXT FUNDSシリーズのようです。

対象指標は「野村企業価値分配指数」とのことで対象指数の概要について引用しますと、

野村企業価値分配指数とは、国内の金融商品取引所に上場する全ての普通株式から、利益や配当、人件費、設備投資、研究開発等を
基にした定量的な評価指標により選定される銘柄(上限300銘柄)で構成される時価総額加重平均型(3%ウェイト上限付)指数です。

ということで、東証1部以外の銘柄も含むようです。

上限300銘柄、各3%までと条件が設定されているようですが、どれくらいの銘柄数で構成されるんでしょうかね。

ちなみに設備・人材投資などの還元政策に積極的かつ収益性が高い銘柄をもとに構成されるということです。

信託報酬は0.23%(税抜)で1口単位の1万3千円程度の見込みのようで、もう少し基準価格が低いといいのになという印象です。

大和MSCI人材設備(ETF:1479)


正式名称「ダイワ上場投信-MSCI日本株人材設備投資指数」ともう1銘柄、投資に前向きな企業を対象としたETFが上場します。

対象指数は「MSCI日本株人材設備投資指数」と企業価値ETF(ETF:1480)とは異なる指数を採用しているようですね。

こちらも対象指数の概要について引用しますと、

MSCI日本株人材設備投資指数とは、日本に上場する大型・中型・小型株で構成される「MSCIジャパンIMI指数」をユニバースとして、初期フィルター(時価総額基準、流動性基準、Red Flag銘柄除外等)及び設備投資額基準・人的資本投資基準等により抽出される銘柄の中で、人的資本スコアの上位150銘柄を構成銘柄とする指数です。人的資本スコアとは、各企業の福利厚生や研修制度、インセンティブ報酬等の様々な施策を基に企業の人的資本の開発能力を評価するもので、MSCI ESGリサーチが企業の公開情報からスコアリングを行っています。銘柄の最大ウェイトは5%です。

ちょっと難しそうなことを書いていますが150銘柄で構成され各銘柄は最大で5%までとの条件が設定されているようです。

時価総額や設備投資額などで絞り込み後、企業の人的資本の開発能力評価値が高い企業で構成されるということなんでしょう。

信託報酬は0.35%(税抜)と企業価値ETF(ETF:1480)より少し高め、売買は1口単位のようですが、基準価格はどれくらいになるんでしょうか。

共に同様のコンセプトのETFのようで似たような値動きになるんじゃないの?と思っていますが構成銘柄など含めてどのような違いが出てくるのか、今後暇があれば見てみたいなと思います。


設備投資に前向きなETFがついに2銘柄上場するようですが、
分かりやすい違いは構成銘柄数と信託報酬なんでしょうか。

日銀の緩和補強策を受けて設定されたようで、たぶん活発な売買が行われるんでしょうね。

個人的には売買しないと思いますが、同指数を連動対象としたファンドが設定されるかどうかなんかも楽しみにしてみたいと思っております。

*「上場日本経済貢献(ETF:1481)」も上場するようです