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「ひとくふう新興国株式ファンド」が登場、今回は新興国株式です


ひとくふうシリーズから7/29付で「ひとくふう新興国株式ファンド」が登場するようです。

日本株式、世界国債ときて今回は新興国株式ですか。

今回はどんなくふうをしてるんでしょうかね。

ファンドの概要


有価証券届出書からファンドの概要を確認してみますと、

原則として、新興国の株式を対象とした上場投資信託証券(ETF)を投資対象とし、リスク調整後リターンを高める運用を目指すことで、中長期的な信託財産の成長を目指します。

とあり、いくかのETFを組み合わせて運用を行うようです。

気になる信託報酬ですが組み合わせるETFの配分により変動するようで0.464%~1.224%(税込)くらいを想定している様子、その幅もそうですが信託報酬率が若干高い印象でしょうか。

また海外資産への投資になりますが、原則として為替ヘッジは行わないようです。

今回のくふう


ちょっと信託報酬率が気になりますが結局は工夫の内容次第ということなんでしょう。

有価証券届出書には、新興国の株式を対象としたETFから投資候補ETFを抽出し「より高いリスク調整後リターンが期待できる組入ETFを選択しウェイトを決定」とあり、この辺がくふうになるんでしょうかね。

投資候補ETFは6月29日時点で、8つの投資戦略で分類した22ETFから構成されているようで、これらのETFをリスク・リターンから見た最適なウェイトを決定するあたりが「くふう」にあたるという事なんでしょう。

ちなみに現時点での戦略分類と投資対象ETFは以下のようになっていました。

  • 市場追随(5種類)
  • 最小分散(2種類)
  • バリュー(2種類)
  • 高配当(3種類)
  • 小型株(3種類)
  • モメンタム(1種類)
  • マルチファクター(4種類)
  • テーマ型(2種類)

リスク・リターンから見た最適なウェイトという意味では「最小分散」だけでも良いように感じますが、さらに「くふう」してリスク調整後リターンを高める運用を目指すということでしょうかね。

ちょっと運用状況が興味深いファンドです。


もう少し対象ETFを絞ってでも信託報酬率を抑えた方が良かったのではないかなと思いますがどうなんでしょうかね。

というのも戦略分類毎に投資対象とするETFが複数用意されていて、高配当戦略だけでも3つのETFが投資対象となってたりします。

信託報酬率は出来るだけ低い方が良いと思いますが0.464%前後なのか1.224%前後なのかで見方が変わりそうですね。

とりあえずシリーズ第3弾目なのかな、第4弾はどの資産クラスが対象になるんでしょうか。

先進国株式でのひとくふうも見てみたいものです。

個人的には新興国資産は債券を売買してます
世界国債の「ひとくふう」も出ています