「ためて、ふやして、進化する。」というキャッチコピーの「ひふみプラス」という投資信託があります。
良好な運用実績で人気のあるファンドですが今年に入ってからも相変わらず良いパフォーマンスで運用しているようですね。
キャッチコピーはさておきどれくらいのパフォーマンスで運用しているんでしょうか。
「レオス-ひふみプラス」の概要
今回も目論見書からファンドの概要を確認してみます。
まずファンドの目的ですが、
「ひふみプラス」は、受益者の長期的な資産形成に貢献するために、円貨での信託財産の長期的な成長を図ることを目的として、マザーファンドの受益証券を通じて国内外の株式に投資することにより積極運用を行います。
とあり国内外の株式資産へ積極的に投資を行い運用しているようです。
特色は大きく二つ、
- 国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資します。
- 株式の組入比率は変化します。
ということで市場価値が割安な銘柄への長期投資のようですね。
特色の2点目「組入れ比率は変化します」ですが、運用の中で現金の組入比率を調整するようで、割安な銘柄が無い時期は現金比率を上げるようです。
目論見書では現金比率が50%近くまで引き上げられるようにも読めますが状況に応じて結構大きな比率調整を行うようです。
SBI証券のサイトでコストなどを確認すると、
購入時手数料 :なし
信託財産留保額:なし
信託報酬 :1.0584%(税込)(*1)
解約手数料 :なし
信託期間 :無期限
(*1)純資産総額500億円までの場合
となっているようで、アクティブファンドとしては低コストでしょうか。
ちなみに最近のチャートイメージは以下のような感じになっています。
組入比率を調整した結果?
今年に入ってから国内株式は下落傾向にありますが「ひふみプラス」の運用実績はなかなか良いようです。
一体どれくらい良いのだろうかと年初からの価格推移イメージについてちょっとTOPIXと比較してみました。
流石にプラス圏という訳にはいかないようで3%程度のマイナスでしょうか?しかしTOPIXと比べると相対的にかなり良いパフォーマンスとなっているようです。
アクティブファンドなので国内株式を投資対象とするインデックスファンドなどと比べると若干信託報酬が高く付きますが、今後の安定的な運用実績が続くのであればとても魅力的な投資信託といえそうです。
比較的下落に強いであろう「iSMSCI最小分散(ETF:1477)」などを見ても年初から9%程度下落していることを考えるとびっくりするような運用実績となっています。
「ひふみプラス」設定来からの期間でみてもTOPIXと比べ良い運用実績となっていることもあり、これは人気となっているのも分かる気がします。
市場価値から見て割高な時は現金比率を高めるという所がポイントなんでしょうかね。
ちょっと保有を考えてみても良さそうだと感じました。