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日銀は金融緩和でどれくらいETFを買っているんだろうか


先週、日本銀行がETFの買い入れ金額を倍に増やすという追加の金融緩和を決定したようです。

ある日突然に「これまでの倍」という訳でとても景気のいい話なんですが、いったい日銀はこれまでにどれくらいのETFを買っているんだろ、と思いちょっと調べてみました。

しかしいつまで金融緩和は続くのか、出口はどうなるんでしょうかね。

気になる買入状況


こんな機会でも無いとなかなか見に行かない日銀の公式ホームページを早速訪れてみました。

ちょっと探してみると「指数連動型上場投資信託受益権(ETF)および不動産投資法人投資口(J-REIT)の買入結果」というページで買入の都度、買入結果を公表しているようですね。

買入結果については2016年3月以前と2016年4月以降で分けて公表されていました。

まず2016年3月以前の方を確認しますと、

買入年ETF(億円)J-REIT(億円)
2010年28422
2011年8,003643
2012年6,397446
2013年10,953299
2014年12,845372
2015年30,694921
2016年6,497204

となっていました。

まあ次元が違うとは言っていましたが、ちょっと想像も付かない途轍もない量を買入しているようです。

2016年は年初からの3ヶ月分の総額ですが、今年も既になかなかの額を買入しているようです。

今後はこれがさらに倍になるという事なんですね...

さらに倍


せっかくなんで2016年の買入についてチャートイメージと合わせて見てみる事にします。

とりあえず日経平均株価のチャートイメージに買入実施日を重ねてみてみる事に。

赤色の箇所がETF買入実施日になります。

ついでにREIT買入実施日を黄色、人材・設備ETFを買入実施日を緑でチャートイメージの下の方にのせて見ました。

まずETFの買入(赤色)ですが1回あたり330億円程度買入を行っているようですが8月4日は倍程度の700億円の買入を実施しているようです。

とりあえず頻繁に、8月4日は倍程度を買入してるようです。

そういや人材・設備ETF(緑色)も今年度から買入してたんだったと思い出しましたが、確認してみると毎営業日買入実施しているようですね。

REIT(黄色)も頻繁に買入しているようで、かなり爆買状態になっています。

ちなみにそれぞれ、

ETF  :13,360億円
設備・人材: 1,020億円
REIT :   396億円
(2016/04/01~2016/08/05の期間)

ということですが金融緩和とはいえ、このペースでの買入はしばらく続くんでしょうかねえ。


改めて数字で見てみるとちょっと引いてしまうんですが、これくらいしないとデフレ脱却は出来ないという事なのかもしれません。

でもこれだけ買えば多くの日本企業の実質的な大株主というのも納得できますが、こんなに買入して先々どうするのかなとちょっと不安になってしまいます。

「日銀が日経平均企業9割で実質大株主」らしいです

まあどうにもならない事を考えても仕方ないので、現実を見て夏休みの事を考えることにしようかと思います。