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日本株を厳選した「MASAMITSU日本株戦略ファンド」はビッグデータファンドを超えたのか


SBIネット証券のサイトで「MASAMITSU日本株戦略ファンド」の特集ページが開設されていました。

どっかで見たことあるな...と見ていたら1年くらい前に見た「MASAMITSUデータセクション・ビッグデータ・ファンド」と同じファンドマネジャーが運用している投資信託のようですね。

ファンドマネジャーを全面に出している投資信託はなかなか少ないということもあり、興味本位でチェックしてみることにしました。

MASAMITSU日本株戦略ファンド


とりあえず目論見書を見てみる事に。

とりあえずファンドの特色として7つあげられており、それぞれを要約してみますと、

  1. ファンド名に運用責任者の名前を付けた
  2. 1000以上の銘柄群から投資対象を厳選
  3. 特定のテーマやセクターに限定しない
  4. 金融・不動産セクターを重視
  5. 中長期メインだけど短期リターンも
  6. 機動的に銘柄入れ替えを行う
  7. 特定ベンチマークは設定しない

ということで、かなりアクティブかつ特徴的なファンドとなっています。

コスト面ではSBIネット証券の場合、

購入時手数料 :ノーロード
信託報酬   :1.8252%(税込)
信託財産留保額:なし
解約手数料  :なし
信託期間   :2034/10/25

ということで信託報酬がちょっと気になりますね。

なお「MASAMITSUデータセクション・ビッグデータ・ファンド」で設定されていたような実績報酬は設定されていないようです。

でも投資対象地域が国内なのに主なリスクとして為替変動リスクがあげられているのはなんでなんでしょうかね。

ビッグデータファンドと比べてみると


アクティブファンドのパフォーマンスはファンドマネージャーの力量による所が大きいかと思いますが、同じファンドマネジャーが運用するファンドに「MASAMITSUデータセクション・ビッグデータ・ファンド」というファンドもあります。

両者の大きな違いは「ビックデータの活用」と「ロングショート戦略」を行うかどうかの2点のようですね。

ということでここ1年の運用状況について比較することに。


これはなんとも微妙な結果に...

期間中に「MASAMITSU日本株戦略ファンド」は分配金が発生していることを考えると、若干日本株戦略ファンドの方がパフォーマンスが良いともいえそうです。

いずれにしても同期間でもTOPIXを上回っているようなのでマズマズの運用状況なのかもしれません。

運用コストを加味すると微妙な差になるのかもしれませんけど。


同じファンドマネージャーとはいえ異なる方針や戦略でファンドを運用すると、そこそこ違う結果になるのかなと思ったんですがこの期間では似たような運用状況となっているようです。

見た感じビックデータファンドの方が変動が少ないようで、この辺は「ビッグデータ」と「ロングショート戦略」の効果なのかもしれませんね。

しかしこれだけファンドマネージャーを全面に出す投資信託もなかなかなさそうなので、先々どのようなパフォーマンスとなっているのか興味深く感じております。

ファンドマネージャーの見える化は良い事なんじゃないかと思います。

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