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ムーディーズがトルコの信用格付けを引き下げたらしい

アメリカの民間企業「ムーディーズ」がトルコのソブリン格付けをジャンク級に引き下げたとのことです。

トルコをジャンク級に格下げ、資本逆流のリスク高まる

トルコといえば少し前にクーデータが起きたところですが信用格付けも引き下げということであまり良い事がありません。

自分も新興国債券のETFなどを通して間接的に投資しているわけですがどうなるんでしょうか。

トルコは対外債務が大きい


アメリカの量的緩和縮小に伴い悪影響を受けやすい新興国を「フラジャイル5」と呼んでいたようですがトルコもその中の一つの国に数えられています。

経常収支の赤字が大きく、インフレ率が高く、経済成長率が低下しているなど共通的な要因が見られるようで「資本を国外に依存している」という点も共通しているようです。

これらの新興国は対外債務が大きい訳ですが、もし米国が年内に利上げを行ったとすると債務に対する金利が上昇するので更に国際収支が悪化するという事なのかもしれません。

加えてトルコについてはクーデターが起こるなど国内情勢もあまりよろしくないのかもしれませんね。

ちなみに2013年7月頃からの「フラジャイル5」の対円での為替推移イメージは以下のような感じに。
この期間で見るとブラジルの下落が目立っていましたが、ここへきてトルコが勢いづいてきてるようですね。

全体的に円高基調になってきているような感じもします。

新興国債券を保有しているんだった


現在、新興国資産として主に「iS新興国債券(ETF:1362)」を保有しています。

「iS新興国債券(ETF:1362)」は各国のウェイトについては10%を上限としているものの2016/09/22時点でのトルコの占める割合は9.59%とマズマズのウェイトを占めています。

円グラフで見てみると以下のようなイメージで所謂「フラジャイル5」で40%近くを占める形となっていますね。
適度に分散されているのでそんな影響は出ないと思っていますが信用不安が広がるとややこしい話になるのかもしれません。

さて、どうなることでしょうかね。

元記事では「トルコの信用プロフィルのゆっくりな悪化は向こう2、3年は続き…」とありましたが、まあ2、3年ならのんびり待てばいいかとも思ったりしています。

イギリスの「フィッチ・レーティングス」の格付けではまだ投資適格級のようですが、こちらも近く格下げされるかもしれませんね。

まあ「外国債券は本当に必要なの?」という話はあるんですが、引き続き「iS新興国債券(ETF:1362)」を中心に保有していこうかと思っています。

なんか今回は「iS新興国債券(ETF:1362)」の宣伝みたいになっちゃいました。