スキップしてメイン コンテンツに移動

投資信託も人工知能の時代!?「グローバルAIファンド」がかなり人気になっているらしい

2016年9月上旬に運用を開始した「グローバルAIファンド」(三井住友アセットマネジメント)が人気になっているみたいです。

人工知能(AI)は確かに今後進化していくことが期待される領域なんですが、どんな企業を投資対象としているんでしょうかね?

ビッグデータやディープラーニングなど難しそうな単語が並ぶ目論見書などをちょっと見てみる事にしました。

グローバルAIファンドの概要


グローバルAIファンドの特徴ってなんだろうかと資料を確認してみます。

とりあえず特徴的な所としては、

  • 世界の上場株式からAIの進化、応用により高い成長が期待される企業を投資対象とする
  • 不動産投資信託(REIT)も含む
  • 為替ヘッジは行わない
  • アリアンツ社が実質的な運用を行う
  • ポートフォリオは40~80銘柄程度

と、あいかわらずザックリしてしまいますが特徴としてはこんな感じでしょうか。

その信託報酬など主だった情報を目論見書から確認すると、

購入時手数料 :3.24%(税込)
信託財産留保額:なし
信託報酬   :年1.89%(税込)
信託期間   :2026年9月25日まで
収益分配   :年1回

とあり一般的なアクティブファンドと同じくらのコスト設定のようですね。

コストと信託期間はちょっと気になる人もいそうです。

AI(人工知能)の利用は広がる


AI技術というと「ディープラーニング」が有名なんでしょうかね?

人間が行っている学習能力と似た機能をコンピュータで実現しようとする技術ということですが、文章や音声、画像などの認識などさまざまな分野で応用が期待されている技術となります。

身近なところではスマートフォンの音声認識などでしょうか?とにかく人間の”考える”という部分をコンピュータが肩代わりするようになるというこで幅広い領域・分野での利用が期待されます。

やっぱりAIファンド売れています


分かりやすいテーマ、期待される領域ということでやっぱりAIファンドは売れているようです。

どれだけ売れているんだろうかと、ちょうど1年程前に登場し人気とてなっていた「グローバルロボティクスファンド(年1回決済)」と設定からの同じ期間における純資産総額を比較してみたところ、

と思ったより差がありました。

まあ人工知能(AI)はそれだけ期待されているという事なんでしょうね。

注意した方がいいかもしれない点


とにかく人気のAIファンドですが、目論見書から読み取れる範囲で注意した方が良さそうな点を確認してみました。

コスト


購入時手数料+信託報酬で5%程かかってしまいますので、相応のパフォーマンスがないとあまり利益が出ないかもしれません。

コスト的には決して低いという水準ではないと感じます。

信託期間


信託期間が約10年と設定されています。

AI技術の産業利用は10年以内に十分進むことと思いますが、信託期間が設定されていることは気にとめておいた方が良さそうです。

為替リスク


目論見書のモデルポートフォリオを見ると、

日本  : 1.7%
フランス: 6.3%
米国  :92.0%

という割合になっており、為替の影響をとても受けることになります。

円安に進む分には問題なさそうですが、円高が進むと成長に見合うパフォーマンスが得られない可能性もありそうです。

少し気になる点はありつつも、とりあえず「AI」というキーワードで当面人気化するんでしょうかね。

間違いなく今後成長が期待される領域だと思いますが、現在の株価もそれなりに割高になっていることから、AIの産業利用がどこまで進むかがカギとなりそうです。

ただここまで米国の情報産業に集中投資するんだったら「アルファベット」、「フェイスブック」、「アップル」、「マイクロソフト」あたりを個別に買っとくのでもいいんじゃないかなとも思ったりもするんですよね。

幸い「ワンタップバイ」などを利用するとこれらの企業もお手軽に取引できるし丁度良いんじゃないかと思います。

いずれにせよAIの発展に注目しながら保有してみるのも良いかもしれませんね。