日米個人投資家の投資環境格差は結構大きいのか

  23:33

「貯蓄から投資へ」というスローガンのもとここ数年で国内でも投資を行う個人が少しづつ増えてきているんでしょうか。

ただ個人投資家の運用収益はアメリカと比べると大きな差があるようですね。

低コスト投信軸に 米の個人資産運用に学ぶ

米国の個人資産運用から何か学べるものはあるんでしょうか。

個人金融資産の増加量に大きな差


元記事によると2005年末からの10年間で米国では個人金融資産残高が6割程増えたのに対し、日本では1割程の増加だったとのことです。

過去10年で考えるとアベノミクスで国内の株価も大きく上昇したように感じるんですが個人の金融資産残高でみると1割程しか増えていないようですね。

やはり日本人は貯蓄好きという事なのかもしれませんが、想像以上に資産運用を行っている個人投資家は少ないのかもしれません。

アメリカの6割増の背景は?


同じ期間で見てみるとアメリカの個人金融資産残高は6割増えたということですが、主な理由として以下の3つあげられていました。

  • 年金制度の活用
  • 手数料の低コスト化
  • 投資アドバイザーの収入源の変化

「年金制度の活用」については、日本でも来年から「iDeCo(イデコ)」の名称で確定拠出年金制度が身近になるわけですがアメリカではコストの低いインデックスファンドを中心に資金流入が続いているようです。

なかでもターゲットデートファンドが人気になっているようで、確定拠出年金制度を通じてシェアを拡大しているようです。

日本ではそこまで低コストのターゲットデートファンドは無いように思いますが、アメリカでは低コストなんでしょうかね?おそらく日本でもそのうち低コストのターゲットデートファンドが登場することと思いますのでこちらは期待しておきましょう。

「手数料の低コスト化」については、国内のインデックスファンドも低コスト化が進んでいるのですが、実際に個人投資家が選択する投資信託のコスト差は想像以上に大きいようです。

日米の純資産が大きい投資信託5本の信託報酬差ですが、米国が平均0.28%に対し日本では1.53%となっていました。

この差が個人金融資産の増加量の差に直結するわけでもないのですが、ここまでコスト差があると10年という期間では大きな違いとなってきそうですね。

「投資アドバイザーの収入源の変化」については成果報酬の採用が多くなってきたということのようですが、国内でも「楽ラップ」など成果報酬を併用するサービスも設定されていたりと少しずつ販売側の収入源についても変化が始まってきている感じです。

そう考えるとここ10年の個人金融資産の増加量には大きな差があるとはいえ、個人投資家の投資環境差はかなり縮まってきているのかもしれませんね。

しかし6割増と1割増か…と思いつつ2005年末からの日経平均とダウ平均を比較してみたところ以下のような感じでして「単純にこの差?」などとも思ったりしました。


個人金融資産の増加量について単純比較できるモノでもなさそうですが、平均的な個人投資家の投資環境には大きな差があるような感じですね。

ただ年金制度の活用も身近になり投資信託の低コスト化も進み販売側も少しづつ変化が進んでいるということで、ここ数年で投資環境の差はほとんどなくなってきている感じです。

まあいい投資環境になってきているんだろうと前向きに考えておこうと思います。


テーマの近い記事