価格の変動を抑え緩やかに資産が増加していくことはある意味理想的な資産運用の形なんじゃないかと思うのですが「スマートファイブ」というファンドに関するニュース記事を目にしました。
少し珍しい資産配分のバランスファンドのようですが、モーニングスターが選定するファンドオブザイヤー2016の最優秀ファンド賞(バランス安定型部門)を受賞したファンドのようですね。
リスクパリティ戦略によるリスク管理を徹底し下落リスクを抑える事を目指しているという事なんですが、どんなファンドなんでしょうか。
2016年バランス安定型の最優秀ファンドということで有名なファンドなんだと思いますが、とりあえず目論見書からどのようなファンドか確認してみることに。
まずファンドの目的ですが、
続いてファンド特色を見てみてみると、中長期的な収益が期待できる5つの資産へ投資することと基準価格の変動抑制効果を高める戦略を取る事があげられています。
投資対象とする5つの資産ですが、
の5つで、バランス型ファンドには珍しく国内株式資産は含まれていないようです。
加えて日本国債は超長期国債中心、海外債券はG20構成国のソブリン債、グローバル株式は高配当株が対象という事でこちらも少し特徴的ですね。
決算頻度は毎月型と年1回型の2種設定されていて、海外の資産クラスが多いですが為替ヘッジは行わないようです。
結構特徴的なバランスファンドなんですが、購入できる金融機関を日興アセットマネジメントのサイトから確認すると「ゆうちょ銀行」のみのようで、近頃のファンドにしてはネット証券での取り扱いが無いのも特徴的。
コスト面では、
購入時手数料 :2.16%(税抜2%)以内
信託報酬 :1.4479%(税抜1.3525%)以内
信託財産留保額:なし
とコストは高いですね。
違う商品と比べても仕方ないんですがeMAXIS最適化バランスなどが年率0.54%(税抜0.50%)と考えると信託報酬だけ見ても結構な差がある印象です。
信託期間も2028年4月10日までと期限付きとなっているようでこの辺も注意が必要でしょうか。
ファンドの特徴としてもあげられているんですが、基準価格の変動抑制効果を高める戦略としてスマートファイブ戦略(リスクパリティ戦略)なる戦略を採用しているとのことです。
投資対象の5つの資産についてリスク水準を推計し、各資産の影響が均等となるように資産配分を決定するという戦略のようなんですが文字で見ると少し難しそうですね。
目論見書では、
とりあえずチャートイメージで見た方が分かりやすそうなので1年決算型について確認してみると。
確かにこれは超安定。純資産も緩やかに増加しているな、という印象です。
ついでに各資産の配分比率を最新のマンスリーレポートから確認してみたところ、日本国債が53.5%とこれは変動が小さいのも納得でしょうかね。
ただこの比率だと運用コストがかなり気になるなという感じです。
資産の変動が少ないというのは保有してて安心な部分もあるんですが、個人的には運用コストが高いかなという印象です。
資産の配分比率は毎月見直すということですが、こういった調整を手動で行うのは大変なのでそういった意味ではお手軽なんですがコストや信託期間も含めた判断が必要なんでしょう。
ただリスクにあわせて資産配分比率を適宜見直すというのは中長期に渡って資産運用を行う上では大事なんだろうし多少は手間をかけてでもやっていくべきなんだろうなと考えています。
少し珍しい資産配分のバランスファンドのようですが、モーニングスターが選定するファンドオブザイヤー2016の最優秀ファンド賞(バランス安定型部門)を受賞したファンドのようですね。
リスクパリティ戦略によるリスク管理を徹底し下落リスクを抑える事を目指しているという事なんですが、どんなファンドなんでしょうか。
スマートファイブ
2016年バランス安定型の最優秀ファンドということで有名なファンドなんだと思いますが、とりあえず目論見書からどのようなファンドか確認してみることに。
まずファンドの目的ですが、
主として、日本を含む世界の債券、株式、不動産投信、金上場投信などに投資を行う投資信託証券に投資を行ない、インカム収益の確保と中長期的な信託財産の成長をめざします。ということでこれだけ見ると割と良く見るバランスファンドのようですね。
続いてファンド特色を見てみてみると、中長期的な収益が期待できる5つの資産へ投資することと基準価格の変動抑制効果を高める戦略を取る事があげられています。
投資対象とする5つの資産ですが、
- 日本国債
- 海外債券
- グローバル株式
- グローバルREIT
- 金
の5つで、バランス型ファンドには珍しく国内株式資産は含まれていないようです。
加えて日本国債は超長期国債中心、海外債券はG20構成国のソブリン債、グローバル株式は高配当株が対象という事でこちらも少し特徴的ですね。
決算頻度は毎月型と年1回型の2種設定されていて、海外の資産クラスが多いですが為替ヘッジは行わないようです。
結構特徴的なバランスファンドなんですが、購入できる金融機関を日興アセットマネジメントのサイトから確認すると「ゆうちょ銀行」のみのようで、近頃のファンドにしてはネット証券での取り扱いが無いのも特徴的。
コスト面では、
購入時手数料 :2.16%(税抜2%)以内
信託報酬 :1.4479%(税抜1.3525%)以内
信託財産留保額:なし
とコストは高いですね。
違う商品と比べても仕方ないんですがeMAXIS最適化バランスなどが年率0.54%(税抜0.50%)と考えると信託報酬だけ見ても結構な差がある印象です。
信託期間も2028年4月10日までと期限付きとなっているようでこの辺も注意が必要でしょうか。
価格変動は凄く緩やか
ファンドの特徴としてもあげられているんですが、基準価格の変動抑制効果を高める戦略としてスマートファイブ戦略(リスクパリティ戦略)なる戦略を採用しているとのことです。
投資対象の5つの資産についてリスク水準を推計し、各資産の影響が均等となるように資産配分を決定するという戦略のようなんですが文字で見ると少し難しそうですね。
目論見書では、
相対的にリスクが低く(高く)、ポートフォリオもしくは他資産との相関性が低い(高い)資産ほど配分比率が高く(低く)なります。ということで、5つの資産のうち相関性が低く変動が少ない資産の比率を上げる事でファンドの変動を抑制するということなんでしょう。
とりあえずチャートイメージで見た方が分かりやすそうなので1年決算型について確認してみると。
確かにこれは超安定。純資産も緩やかに増加しているな、という印象です。
ついでに各資産の配分比率を最新のマンスリーレポートから確認してみたところ、日本国債が53.5%とこれは変動が小さいのも納得でしょうかね。
ただこの比率だと運用コストがかなり気になるなという感じです。
資産の変動が少ないというのは保有してて安心な部分もあるんですが、個人的には運用コストが高いかなという印象です。
資産の配分比率は毎月見直すということですが、こういった調整を手動で行うのは大変なのでそういった意味ではお手軽なんですがコストや信託期間も含めた判断が必要なんでしょう。
ただリスクにあわせて資産配分比率を適宜見直すというのは中長期に渡って資産運用を行う上では大事なんだろうし多少は手間をかけてでもやっていくべきなんだろうなと考えています。