エンダウメント戦略を活用するGCIエンダウメントファンドなるファンドがあるようです。
そもそもエンダウメント戦略って何?って感じですがどのようなファンドが確認してみました。
エンダウメント戦略とは
エンダウメント(endowment)ですが”寄贈”とか”寄付”という意味のようで、ここでは米国有名大学の大学基金を指しています。
どうも大学基金の資産運用を行う上での投資方法をベースにした戦略のことのようです。
エンダウメント戦略の特徴としては長期・分散投資とオルタナティブ投資を活用していることが特徴になります。
長期・分散投資はいいのですがオルタナティブ投資も行っているんですね。
戦略の概要としては伝統的アセットに加えてヘッジファンドやプライベート・エクイティなどオルタナティブ資産などへの投資も行うということでしょう。
GCIエンダウメントファンドの概要
GCIエンダウメントファンドですがエンダウメント戦略を活用するファンドということで伝統的アセットにくわえオルタナティブ資産への投資を行うようです。
またファンドには成長型、安定型の2パターンが用意されていて目論見書から各ファンドの基本資産配分を確認した所、以下のようになっていました。
アセット | 成長型 | 安定型 |
日本株 | 10.0% | 5.0% |
先進国株(米国) | 17.5% | 7.5% |
先進国株(除く北米) | 5.0% | 2.5% |
新興国株 | 2.5% | 0.0% |
先進国債券(米国) | 12.5% | 25.0% |
海外債券(グローバル除く) | 12.5% | 25.0% |
REIT(日本) | 5.0% | 2.5% |
REIT(米国) | 5.0% | 2.5% |
オルタナティブ | 30.0% | 30.0% |
オルタナティブ戦略が30%はどちらも同じですが成長型・安定型とで株式・債券の比率が少し違っています。
また新興国株式への投資は成長型では含まれていて安定型では含まれていないようです。
コスト面ですが、
信託報酬 :1.152%(税込)
信託財産留保額:0.1 %
解約手数料 :なし
とオルタナティブ投資を行う割には低いなと個人的に感じました。
ちなみに状況により為替ヘッジを行うようです。
オルタナティブ投資の中身
判断しずらいオルタナティブ投資の中身ですが「GCIシステマティック・マクロファンド クラスA」と「日本短期債券ファンド(適格機関投資家限定)」という2つのファンドへの投資により運用するようです。
「GCIシステマティック・マクロファンド クラスA」の投資対象は世界各国の株式指数先物・債券先物・金利先物、通貨先物、為替となんでもアリのようですね。
オルタナティブ資産以外への投資は日本国内資産以外はバンガード社のETFで運用を行うことでオルタナティブ投資をしつつ運用コストを低く抑えているようです。
気になるパフォーマンス
結局はオルタナティブ投資のパフォーマンス次第なんだと思いますが、米国大学基金による資産運用は長期間に渡り年率10%以上のパフォーマンスをあげているそうです。
同等のパフォーマンスが出せれば凄いのですがどうなることか運用状況が楽しみなファンドで、次月から簡単に状況をチェックしてみたいと思います。
サイドバーに資産運用に関連する本を表示(Amazonアソシエイトプログラム)してみたところやたら以下のエンダウメント戦略の本が表示されたので関連するファンドを確認してみました。
エンダウメント投資戦略
まさか、関連ファンドがあるとは思っていなかったんですけど。
エンダウメント戦略の基本的な考え方は長期分散投資のようですがオルタナティブ資産にも積極的に投資するということのようです。
個人投資家がオルタナティブ資産へ投資する方法は現時点ではまだあまりないのかなと思いますが、今後充実してくることと思いますので今後調べていきたいところです。
インパクト株式ファンドのときも思ったけどほんと知らない事が多い世界です。