eMAXISインデックスシリーズに新たに「eMAXIS JAPAN クオリティ150インデックス」というファンドが11月6日から追加されるようです。
なんだか良く分からないネーミングですがおそらくインデックスファンドだろうということで内容を確認してみました。
ファンドの概要
対象となるインデックスは「iSTOXX MUTB JAPAN クオリティ150インデックス」とのこと。
聞き慣れないインデックスのため有価証券届出書から概要を引用します。
iSTOXX MUTB JAPAN クオリティ150インデックスとは、東京証券取引所を主たる市場とする普通株式等の中から時価総額、流動性によるスクリーニングされる投資ユニバースのうち、高ROEかつ、①財務健全性、②キャッシュフロー収益性、③利益安定性の点に着目し、高ROEの継続性を評価して150銘柄を選定し算出される株価指数です。
とあり高ROEが強調されています。
その他インデックスの特徴としては、
・6月、12月の年2回銘柄を入替え
・2.0%キャップの浮動株調整時価総額加重型
とのことでSTOXX社(iSTOXX)と三菱UFJ信託銀行(MUTB)が共同開発した指数みたいです。
STOXX社はドイツ証券取引所の子会社でストックスと読むようです。
信託報酬は年0.432%(税込)、解約手数料はナシ。
同じeMAXISシリーズのJPX日経400と同じ設定になっています。
ちなみに略称は「eJクオ」とのこと。
略称なんかがあるんですね。
スマートベータインデックス
銘柄選定や加重方法などの付加価値を加えて投資コストを抑えながら高い運用効率を目指すインデックスをスマートベータインデックスというようです。
スマートベータインデックスには、
・ファンダメンタル
・高配当
・ボラティリティ
・投資配分
・対象国や地域
などに着目したインデックスがあるようで、クオリティ150インデックスはファンダメンタルを重視したスマートベータインデックスといえそうです。
同様のスマートベータインデックスといえばJPX400が思い浮かぶのですがこちらは1.5%キャップの浮動株調整時価総額加重型で400銘柄、素人考えですがJPX400から150銘柄に絞り込んだような構成になるんでしょうね。
「400銘柄も高ROEの企業があるのかな」と思っている向きにはいいインデックスファンドかもしれません。
他の国内主要インデックスファンドとどこまで運用結果が違ってくるのか楽しみですね。
スマートベータはちょっと流行りのようになっているような感じですが、人気化するとあまりスマートではなくなってしまうのかもしれません。
国内株式の主要な指数にはTOPIX、日経255、JPX日経400などがありますが前に調べた感じどれも大差ないような印象を受けているのですがeJクオはどんな感じになるんでしょうか。
またこうやってみるとリスクコントロール上場投信もスマートベータ戦略なんだろうなと思いました。
そんな私は同じスマートベータでも高配当銘柄や等配分などが良いのかなと思っており投資信託でも高配当銘柄を中心とした低コストの商品を出してくれないかなあと思っております。
低コスト・高配当のファンド、できれば海外株式だと嬉しいです。