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アセットアロケーションとリバランスについて再び考える


リスク資産と無リスク資産、リスクに対する見方が変わったのでついでにアセットアロケーションとリバランスについても再確認してみたいと思います。

運用成果のほとんどを決めると言われるアセットアロケーション、改めて自分に合う方法を考えてみます。

アセットアロケーションの目的


アセットアロケーションを決めて運用を行う目的ですが、相関関係の異なる複数の資産を持つことによって運用資産全体のリスクを低減させることだと思っています。

そのために複数の資産へ分散し、行き過ぎたリスクを取っていないかアセットアロケーションの比率をチェックするという運用を行おうと考えていました。

先月くらいまでは…。


比率は固定が良い?


アセットアロケーションの目的は分散投資によりリスクを低減することとした場合、決まった比率で運用することは手段となります。

そう考えると、これまで自分の考えていた

①リスク許容度を決める
②アセットアロケーション比率を決める
③比率をチェックする
④比率から乖離した場合はリバランスする

ではなく、

①リスク許容度を決める
②アセットアロケーションを比率をとりあえず決める
③リスクをチェックする
④リスクが許容リスクを上回った場合はリバランスする

が妥当なのかなと思い始めました。

今更ですが、目的から考えると定期的にチェックするのはアセットアロケーションの比率ではなくてリスク値なんじゃないだろうかなと。

リスク資産と無リスク資産について再考した結果を踏まえると、特に自分の場合は後者の方法で考えた方が良いように思います。

「④」の所は「リスクが10%を上回った場合や想定リターンが2%を下回った場合はリバランスする」となるんでしょうかね。

これだけだと殆どリバランスする必要はなさそうですが、シャープレシオも多少は気にして行けば良いでしょう。

そもそもリバランスと呼ぶのは適当ではないかもしれませんが。

で、このように考えると、現在の運用状況でチェックしているデータは、

株式債券不動産純金
国内先進国新興国国内先進国新興国国内先進国新興国
目標配分5.0%35.0%15.0%4.0%10.0%10.0%3.0%8.0%5.0%5.0%
10月末11.0%36.9%12.7%3.1%10.0%8.0%3.5%6.9%3.7%4.4%

ではなくて、

目安無リスク株式債券不動産純金
リターンリスク国内先進国新興国国内先進国新興国国内先進国新興国
10月末1.2%1.8%88.0%1.3%4.5%1.5%0.4%1.2%1.0%0.4%0.8%0.4%0.5%

のような感じに変更した方が良さそうです。


比率をチェックした方が良いケース


運用にあたりリスクを一定に保ちたい場合は、相対的な価値の高低でバランスを取るのが良さそうなので、アセットアロケーションの比率をチェックした方が良いように思います。

この辺は許容リスクの捉え次第で人それぞれですが、私はリスクについては上限は意識しつつも一定に保つ必要はないかなあと考えなおしています。


これからはリスク資産と無リスク資産のバランスでもって想定リターンやリスクを意識しながら運用していこうと考えた場合、アセットアロケーションやリバランスをどう考えるのが良いかモヤモヤしていたので少し見直しました。

アセットアロケーションの目標設定比率を持たないのはちょっと不安に感じる所もありますがダメだったらまた見直せばいいか。

とりあえず自分に合う運用方法を手探りで探していこうと思います。

どうでもいい話ですが「運用成果のほとんどはアセットアロケーションで決まる」ではなく「運用成果のほとんどはリスク値で決まる」が適切じゃないかなと思いました。