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外国為替証拠金取引(FX)はどれくらいリスクが高いのだろうか


資産運用に関連するサイトやブログなどを見ると「外国為替証拠金取引(FX)はリスクが高い」ということであまりオススメされていないようです。

FXといっても通貨の取引なわけで、実際のところどれくらいリスクが高いのだろうかと思いちょっと調べてみることにしました。

FXのリスクについて


FXの「リスク」ですが、FXにおいてもリターンに対する変動の大きさを指して「リスクが高い」という事なんでしょう。

リスク要因については「価格変動リスク」「信用リスク」「流動性リスク」などで一般的な海外資産を対象とした投資信託などと同じなのかなと思います。

海外資産への投資は対象国の通貨を介して行うため外国為替証拠金取引を含め通貨の取引自体はそこまで極端にリスクが高いという訳ではないように感じるのですけどね。

外国為替証拠金取引(FX)の取引において、実際どれくらいのリスク(変動幅)があるのでしょうか。

通貨のリスク(変動幅)について


そこで直近3年の為替の変動をもとに通貨のリスク値について確認してみました。

期間は2013年初から2015年末までの3年間の週次データでドル円といくつかのクロス円です。

通貨 リスク値 
米ドル円8.98%
英ポンド円9.18%
ユーロ円10.76%
豪ドル円11.19%
インドネシア・ルピア円 11.19%
インド・ルピー円12.13%
トルコリラ円12.70%
南アフリカランド円13.99%
ブラジル・レアル円14.32%

こうみるとそこまでリスクが高いという訳でもないですね。

リスク値だけで見るとTOPIXなど国内株式資産などを比べても、どちらかというと低いように感じます。

まあリスク値が低いとはいえないのですが。

まあ結局はレバレッジなのでしょう


最近では投資信託でもブル・ベア型などレバレッジ効かせた商品が人気となっていますが、レバレッジによるリスクの増幅が「外国為替証拠棋院取引(FX)はリスクが高い」という事に繋がりFXはオススメされていないという事なんだと思います。

国内のFX業者だと現在のところ25倍までのレバレッジをかけることが出来るため、年初に驚いた「楽天日本株4.3倍ブル」と比べてもさらに大きなレベレッジをかけることができます。

ちなみにレバレッジを25倍までかけると、米ドル円でリスク値が200%超となり、さすがにこれはリスクが高いと言わざるを得ない数字になりますね。

とはいえ外国為替証拠金取引(FX)自体をリスクが高いというのは少し乱暴なんじゃないかなとも思ったりします。


金融商品などもそうですが、これからは色々な分野でより多様化が進み複雑になっていく事と思いますので少しづつ理解を深めながら便利なモノは活用していくようにしないといけないなと思っています。

じゃあ自分がFXを活用するかというと、少し前の「個人投資家向け税制に関するアンケート」を踏まえて通算損益が認められるようになればちょっと考えてみたいと思いますが、現状の税制ではあまり活用したいとも思いません。

という訳で「リスクが高いから」ではないですが、あまりオススメしないという結論は同じでしょうか。

もしFXを扱う場合もレバレッジを抑え、適切なリスクの範囲で活用していきたい所ですね。