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キャピタルゲインとインカムゲインから見た各資産の位置付けについて

収益の源泉から見た各資産の位置付け

各資産には売買により発生する収益だったり配当金のように保有する事により発生する収益だったりと、それぞれの収益の源泉となる要素があります。

少し前からモヤモヤしていた収益の源泉と各資産の位置付けについて個人的にシックリさせたくなったので少し整理してみます。

収益の源泉


収益の源泉には大きくキャピタルゲインとインカムゲインがあります。

そこでまず収益の源泉、それぞれの違いについて確認します。

キャピタルゲイン


価格の上昇・下落による収益がキャピタルゲインになります。

投資対象の価格の変動による収益となりキャピタルゲインに特化した代表的な資産は純金や原油などのコモディティが該当します。

価格変動(リスク)が大きければ大きいほど期待収益が大きくなる感じでしょうか。

インカムゲイン


利子収入や利息、配当収入などによる収益がインカムゲインになります。

投資対象からの利子収入などによる収益のことでインカムゲインに特化した代表的な資産は定期預金や普通預金などが該当します。

金利や利回りなど、高ければ高いほど収益が大きくなりますが、高利回には何かしらの理由があるので注意が必要でしょうか。

それぞれの特徴と違い


感覚的にもわかりますがキャピタルゲインは価格変動による収益のため収益の変動幅が大きく、インカムゲインは収益の変動が少ないという特徴があります。

ザックリいうとキャピタルゲインは変動が大きいため不安定で、インカムゲインは安定しているということでしょうか。

それぞれ収益の源泉が違ってくるわけですね。

同じ株式資産に投資する場合でも短期で売買を繰り返す場合と長期保有する場合では、期待する収益の源泉が異なるという事になります。

伝統的アセットについて


個人投資家が主に投資対象とする株式・債券・リートはキャピタルゲイン、インカムゲイン両方の収益要素があります。

そこで個人的に各資産に対しどちらの収益要素を期待しているのか少し整理します。

まあ、あくまで個人的な話なんですけども。

株式資産


株式資産は価格の変動による収益を期待しているのでキャピタルゲインになります。

個人的に好きな高配当株式に関してはややインカムゲインよりと言えるかもしれませんがいずれにしても価格変動による収益を期待しています。

債券資産


債券資産については資産全体の安定化のために保有することが推奨されていおり、個人的にもそこまで収益を期待した資産ではないかもしれません。

そのため大きな価格変動はあまり望んでいないので、どちらかと言えばインカムゲインを期待している資産といえます。

国内債券などは殆どインカムゲインが得られないんですけども...

リート資産


問題はリート資産です。

リートについては価格変動幅も大きい一方、Jリートなどは「収益の90%超を分配するなどの条件を満たせば法人税がかからない」などの制度があるようで配当収益も大きくなります。

リートはインカムゲインとキャピタルゲインどちらを期待した資産かという位置付けですが、リート資産を確認するときに最近はまず分配金利回りを確認しているとこから、どうも個人的にはインカムゲインを期待しているようです。

ただ価格変動もとても大きいので、リート資産に期待する収益の源泉は人により違ってきそうですね。

まとめると


各資産に期待する収益の源泉と位置付けをまとめると、

株式資産 :キャピタルゲイン
債券資産 :どちらかと言えばインカムゲイン
リート資産:インカムゲイン

と自分の場合はこんな感じになったようです。

先月末くらいからモヤモヤしていたバランスファンドでのリートの扱いについてスッキリさせたく各資産ごとの収益の源泉と個人的な各資産に対する位置付けについて少し整理してみました。

事の発端はキャピタルゲインに期待する資産とインカムゲインに期待する資産を自動的に価格でリバランスするのに少し違和感を覚えた所から始まっていますが整理してみて少しスッキリした感じです。

インカムゲインに期待しているのであれば資産価格が下がったとしても期待する収益が得られているのであれば特になにもしなくてもいいんじゃないかと思います。

市場は割りと効率的らしいので細々したことは気にしなくてもいい気もしますがもう少し整理して投資方針も考えてみたいと思います。

まあこういうモヤモヤは運用し始めの頃には避けられない道なんでしょうね。