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新興市場への投資は短期は売りで長期は買い!?

最近少し新興国株式への投資比率を見直そうかと考えているんですが新興市場に関して短期投資家と長期投資家の行動が大きな違いを見せているとの記事を目にしました。

それぞれの行動乖離の大きさが2015年10月以来の水準まで広がっているということですが投資期間により新興市場の見方は少し違ってきているようですね。

長期で見ると新興市場は「買い」なんでしょうか。

それぞれの投資スタンスの違い


元記事ではヘッジファンドと年金基金それぞれの新興市場への資金流入出の差について触れられています。

それぞれの投資家行動の背景にあるものについて元記事を引用しますと、
ヘッジファンドなど資金を短期で回転させる投資家が今週予想される米利上げを前に、新興市場から引き揚げている。ドル上昇で新興市場国の信用の質が悪化すると懸念するからだ。一方、年金基金など長期投資家はエクスポージャーを拡大。株式や通貨のバリュエーションが引き続き5年平均を下回り、政治リスクは米国やフランスなど先進国の方が大きいと指摘する。
ということで、短期で考えた場合は米国の利上げにより対外債務の大きい新興国については信用不安が高まることが予測され、長期で見ると米国やフランスなど先進国と比べ政治リスクが低いと考えているということなんでしょう。

それぞれ投資期間の違いを含む投資スタンスの差によるものでどちらが良いというものでもなんでしょうけど、先々どうなっていくのか見ていくのも面白いかもしれませんね。

地域別にみるとヘッジファンド側はラテンアメリカや中東からは大きく資金流出しアジアへシフト、年金基金などはラテンアメリカへの資金流入が目立つということかな?やはり2017年はアジア株式が有望なのかもしれません。

とりあえず世界経済に大きな影響を与える米経済ですが3月利上げはあるんでしょうかね。


そんなこんなで新興国株式の保有比率を少し見直そうかと思っています。

実際には新興市場の比率を上げるというよりは国内の比率を下げるといった方が正しいのかもしれませんが。

まあいずれにしても結局は米経済次第なんでしょうかね。